(※この記事は2025年4月1日に更新されました)
「Webライターの仕事はひどい」
「きついし稼げない」
などの声を耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。
特にWebライターをこれから目指している人にとって、上記のような声は無視できないはずです。
そこで、この記事では、Webライターの仕事が「ひどい・きつい・やめとけ」と言われている理由について詳しく解説していきます。
- Webライターの仕事が「ひどい」と言われている理由
- ひどいクライアントや案件の特徴
- ひどいと言われてもWebライターをおすすめしたい理由
Webライターとは

Webライターとは、ネット上に公開される記事を書く人のことです。
具体的には、企業が運営するメディア・コラム・SEO記事などを執筆します。
「文章を書く」という仕事は、雑誌や新聞などの文章を作成するライターと同じ仕事内容です。
ただしWebライターは、ネット上に公開されることを想定し、検索エンジンの特性を踏まえた記事を執筆する必要があります。

インターネットの普及とともに需要が急増した職業です!
Webライターの仕事がひどいと言われる理由

Webライターの仕事がひどいと言われている理由には、以下が考えられます。
- 低単価案件が多い
- ライバルが大勢いる
- 案件難易度が高い
それぞれの理由について詳しく解説していきます。
低単価案件が多い
Webライター業界は、とにかく低単価案件が多いと言われています。
特に実績が乏しい初心者は、高単価案件を獲得することが難しく、低単価案件を繰り返すことになるでしょう。
しかし、ずっと低単価案件の仕事が続く訳ではありません。
実績とスキルを身に付けていくことで、次第と高単価の案件も受けられるようになるはずです。

最初の1年間は「修行」と思って、低単価の仕事も積極的にこなしましょう!
Webライターの文字単価の相場は?
Webライターの文字単価相場は、1.0円~1.5円が相場と言われています。
以下は、単価毎に求められるスキルと難易度の目安です。
文字単価 | 求められるスキル | 難易度 |
---|---|---|
0.1円~0.4円 | ・基本的なPC操作 ・最低減の文章力 | 超低 |
0.5円~0.9円 | ・SEOの基礎知識 ・Webライティング | 低 |
1.0円~1.5円 | ・SEOの専門的な知識 ・WordPressの操作 | 中 |
1.6円~1.9円 | ・SEOとWebライティングの深い知識 ・特定ジャンルにおける専門的な知識 | 高 |
2.0円~ | ・SEOとWebライティングの深い知識 ・特定ジャンルにおける専門的な知識 ・権威性を示せる資格 | 超高 |
文字単価1.0円以上は、Webライターとしての専門的な知識やスキルが必要です。
さらに、2.0円を超えてくる高単価案件では、特定のジャンルにおける専門性や、ライター自身の権威性が求められます。

初心者は、まず文字単価1.0円~1.5円の仕事を受注することを目指しましょう!
ライバルが大勢いる
Webライターという仕事は、日本語の読み書きができれば、完全未経験でも始められる職業です。
そのため案件の取り合いが発生し、実績やスキルがない初心者ライターは、案件を獲得しづら状況です。
おそらく「Webライターの仕事はひどい!」という人のほとんどが、仕事の獲得に苦悩しているはず。
ライバルに勝ち、割りの良い仕事(高単価案件)を得るためには、スキルと実績を積むしかありません。

ライバルに勝つためにも、日々スキルアップに励みましょう!
案件難易度が高いことがある
いざ案件を受注したにも関わらず、想定よりも案件の難易度が高かったケースです。
Webライティングの案件では、以下の業務を追加で依頼されることがあります。
- 画像挿入・編集
- コーディング
- CSS要素の追加
- 文章構成・編集
上記のように、「執筆」以外の業務を追加で指示されることがあります。
上記業務は特定のスキルが求められるため、誰でも対応できる訳ではなく、対応できない場合には案件を断るしかありません。
想定していない業務を振られないためにも、事前に仕事内容をよく確認しておくことが重要です。
Webライターのひどいクライアントの特徴

Webライターとして活動していると、時にはクライアントからひどい対応を受けることがあります。
以下のように、「基本的なビジネスマナー」が守れないクライアントは、実際に多いです。
- 連絡が急に取れなくなる
- 横暴で高圧的な態度
- 指示や依頼が不明確
これからWebライターを目指している人は、「もしかすると(上記のような)ひどい対応を受けるかもしれない」と理解しておきましょう。
事前に頭へ入れておくことで、冷静に対処することが出来るはずです。
連絡が急に取れなくなる
案件の契約中にクライアントとの連絡が急に途絶えるケースです。
実はクライアントと連絡が取れなくなることは、フリーランスの世界では‟よくあること”ではあります。
これは、不特定多数のクライアントと接触する初心者のフリーランスに多いです。
ビジネスマンとして発注側・受注側関係なく、連絡が取れなくなるのは問題外です。
しかし、実際に基本的なマナーの守れないクライアントがいるということは理解しておきましょう。

連絡がコンスタントに取れるクライアントと取引しましょう!
クライアントと連絡が取れなくなった際の対処法
もしもクライアントとの連絡が急に取れなくなった際には、以下のような対処をしましょう。
- 諦めずクライアントに催促の連絡をする
- (クラウドソーシングサイト経由の場合)事務局に催促依頼を出す
- 諦めて次の案件に取り掛かる
- 弁護士に相談する
ほとんどの場合、「1.」を何度か繰り返した後、最終的には「3.」を選択することになります。
ただし、既に高額の報酬が発生している場合には、「2.」もしくは「4.」の選択肢を取ることも検討しましょう。
横暴で高圧的な態度
残念ながら、クライアントのなかには、下請けであるWebライターを見下している人も多いです。
そのため、コミュニケーションの際に、朗かに横暴で高圧的な態度を示してくる場合があります。
もしも横暴な態度を取られた場合でも、冷静になって対処をしましょう。
案件が一通り落ち着いた段階で、横暴なクライアントとは縁を切るのがおすすめです。

基本的なマナーがないクライアントとは無理にお付き合いをする必要はありません。
指示や依頼が不明確
クライアント側が、ライティングの発注経験に乏しいケースです。
作業内容の依頼や指示が不明確であるため、受注側の作業が難航します。
指示や依頼が不明確であるクライアントには、以下のような対処をしましょう。
- 指示や依頼を明確にして欲しいことを伝える
- こちらから作業内容のアウトラインを逆提案する
- 諦めて次のクライアントを見つける
「1.」の対処法が最もベタですが、これをしても改善される保証はありません。
そのため受注側であるライターから「2.」の案を提示することもおすすめです。

アウトラインを逆提案できるライターは、信用度も高くなるはずです。
Webライターのひどい案件の特徴

Webライターとして長く活動を続けるためには、ひどい案件の特徴を把握しておくことが大切です。
ひどい案件は、発注前に見破ることができるようになりましょう。
- 相場よりも報酬が低すぎる
- 修正依頼が極端に多い
- 急な取材や写真撮影依頼がある
それぞれの特徴について深掘りしていきます。
相場よりも報酬が低すぎる
文字単価0.4円以下の案件には、要注意です。
Webライターの文字単価の平均相場は、1.0円~1.5円と言われています。
0.5円~0.9円の案件が多々存在していますが、0.4円以下の案件は以外にも少ないです。
0.4円以下の案件は、何らかの「詐欺」である可能性もあるので注意しましょう。

「簡単に稼げる」「初心者大歓迎!」などと書かれている案件は要注意です!
修正依頼が極端に多い
修正依頼があまりにも多い案件は、Webライターにとって大きなストレスとなります。
いわゆる「無限修正」とも言われる行為で、悪質なクライアントに当てはまる要素です。
悪質な案件によくある修正指示には、以下のようなものがあります。
- 数十回にも及ぶ修正依頼がある
- 修正依頼ばかりで、案件が一向に終了しない
- 修正内容が担当者によって異なる
- 修正内容が不明確
Webライターをする以上、クライアントからの修正対応には素直に応じるのが基本です。
しかし朗かに「悪質」と思われる修正依頼が続く場合には、クライアントの変更を検討しましょう。

あえて修正依頼を出し続けて、報酬の支払いを先延ばしにするクライアントも存在します。
急な取材や写真撮影依頼がある
案件内容の説明時にはなかった対応を求められるケースです。
「現地への取材」や「商品撮影」など、本来の業務とは異なる仕事を急に依頼されることがあります。
基本的には、発注前に説明していない仕事を依頼するのはルール違反です。
クライアントとの関係性も踏まえたうえで、急な依頼には応えないことをおすすめします。

一度無理な依頼を聞き入れてしまうと、「この人は言えば何でもやってくれる」と思われる可能性が高いです。
Webライターがひどいクライアントや案件に遭遇しないための方法

Webライターの仕事をするうえでは、ひどいクライアントや案件に遭遇しないことが望ましいです。
そこで、ひどいクライアントや案件に遭遇しないための方法を解説していきます。
- 募集要項を細かくチェックする
- 他受注者の評価内容を確認する
- 不明点があれば、積極的に質問する
上記を心がけておくことで、ひどいクライアントや案件との遭遇率を下げることが出来るはずです。
募集要項を細かくチェックする
募集要項を細かくチェックすることは、Webライターとして必須事項です。
特に、以下の要素は細かくチェックするように意識しましょう。
チェックする項目 | 注意するポイント |
---|---|
報酬内容・支払方法 | ・報酬が相場よりも低すぎないか ・支払い方法が明確に記載されているか |
文字数 | ・文字数が極端に多すぎないか ・実際に対応可能な文字数か |
執筆以外の業務 | ・画像挿入や取材など、ライティング以外の業務が発生しないか ・発生する場合には、対応可能か |
納期 | ・無理な納期が設定されていないか ・文字数や業務内容を加味したうえで、納期に間に合わせられるか |
テストライティング | ・テストライティングの難易度が高すぎないか |
マニュアル | ・マニュアル完備の有無 ・設置されていない場合には、執筆可能か |
最低でも上記6つの要素は、細かくチェックするようにしましょう。
また募集要項に書かれていない場合には、クライアントに直接問い合わせるのもおすすめです。
他受注者の評価内容を確認する

案件に応募する際には、必ず他受注者のクライアントに対する評価を確認しましょう。
もしも既に案件を受注した他ライターが、クライアントに対し酷評しているのであれば要注意です。
特に悪い評価が複数件ある場合には、案件を受注するか再度よく検討しましょう。

受注者からの評価が低いクライアントには要注意です!
不明点があれば積極的に質問する
ひどいクライアントや案件を回避するためには、分からないことは積極的に質問することが大切です。
「質問するのは恥ずかしい…」「嫌われたらどうしよう…」という考えは捨て、積極的に質問する癖を付けましょう。
積極的に質問することで、クライアントや案件に対する理解が深まるため、ひどい対応を受けにくくなるはずです。
また質問をしてくれる受注者は、コミュニケーションが「密」になるので、クライアントからも高い信頼を得ることができます。

積極的な質問はクライアントとのコミュニケーションを円滑に図るうえでも重要です。
Webライターがひどいクライアントに遭遇した際の対処法

どれだけ適切な対応を心がけていても、長く活動していれば、必ずひどいクライアントと巡り合うものです。
そこで、ここでは、ひどいクライアントに遭遇した際の対処法を解説していきます。
- 論理的に苦言を呈する
- 二度と連絡を取らない
- 運営事務局や専門家に相談する
もしもひどいクライアントや案件に遭遇した際には、上記の対応を心がけましょう。
論理的に苦言を呈する
クライアントからどんなにひどい扱いを受けたとしても、感情的に暴言を吐いてはいけません。
感情的に暴言を吐いてしまうと、以下のようなデメリットが発生する可能性があります。
- 自身の評価欄に暴言の詳細を記載される
- 運営事務強に悪質ライターとして報告される
- 名誉棄損で訴えられる
どんなにクライアント側に非があったとしても、暴言を吐いた方が‟負け”です。
決して感情的にはならず、論理的に苦言を呈しましょう。
二度と連絡を取らない
フリーランスという仕事は、会社員とは違って取引するクライアントを自分自身で選ぶことができます。
そのため、ひどい対応を受けたクライアントとは二度と連絡を取る必要はありません。
最低限の対応が完了したら、連絡を遮断し、今後一切関りを持たないようにしましょう。

お付き合いするクライアントを自由に選べることは、フリーランスの特権です。
運営事務局や専門家に相談する
「報酬の未払い」など、悪質な対応を受けた場合には、(クラウドソーシングサイトの)運営事務局や専門家に相談することがおすすめです。
運営事務局に違反報告をすることで、事務局が発注者との仲介を行ってくれる場合があります。
また、クラウドソーシングサイトを通さず、直接契約をしている場合には「弁護士」などの専門家に相談することもおすすめです。

弁護士への相談は費用が発生します。費用対効果も冷静に考えたうえで、相談の是非を決定しましょう。
Wenライターの仕事がひどいと言われてもおすすめしたい理由

Webライターという仕事は、多くの人が言う通り‟ひどい”一面が多く存在します。
しかし個人的には、Webライターは非常におすすめしたい職業です。
私が、Webライターのお仕事をおすすめしたい理由には、以下があります。
- 自由な働き方が出来るから
- 文章力が身に付くから
- 独立や起業の可能性があるから
それぞれ詳しく解説していきます。
自由な働き方が出来るから
Webライターは他の職業に比べ、自由度が非常に高い職業です。
〆切があるとはいえ、以下の要素はWebライター自身が、自由に選択することができます。
- 働く時間の長さ・時間帯
- 作業する場所
- クライアント(お客様)
- 仕事のボリューム
会社に属するサラリーマンが、上記の要素を自由に選択することは困難です。
自由に選択できる要素が多いため、組織に属するのが苦手な人にはピッタリの職業です。

仕事量を減らしてプライベートの時間を十分に確保したり、逆に大量の仕事を受注することもできます。
文章力が身に付くから
あらゆるビジネスシーンにおいて「文章力」は、非常に重要な能力です。
たとえば、メールで取引先に自社の見解を述べる際、文章力が高ければ相手に対し正確にこちらの意図を伝えることができます。
副業としてWebライターをすることで、本業にも良い影響を与えることでしょう。

文章力が高い人は、上手に自分の意見を相手に伝えることができます。ビジネスシーンにおいては、非常に重要な能力です。
独立や起業の可能性があるから
副業としてWebライターをしている人が、独立してフリーランスになるケースは多いです。
さらに、フリーランスとして活動した後は、自分の法人を設立し起業する人もいます。
Webライターから起業を目指せる業種は、以下の通りです。
- ライター事務所
- Webマーケティング会社
- Web出版社
- Web関連コンサルティング会社
Webライターとして培った知識と技術は、特にWeb関連業種で大いに役立ちます。
将来的に起業を目指している人は、まず副業としてWebライターを目指すこともおすすめです。
あとがき
今回はWebライターという職業が‟ひどい”と言われている理由について解説しました。
Webライターという仕事は、‟ひどい”と言われる一面が確かに存在します。
しかし、「自由な働き方ができる」「起業を目指せる」など、メリットが多いのも事実です。
もしも、評判だけでWebライターになることを躊躇しているのであれば、まずは副業からWebライターを目指してみてください。
下記の記事では、「Webライターの副業の始め方」を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。